養生の術を行い、六十以上の寿域に登るべし
1713年の初版以来、日本人が愛読してやまない江戸中期の名著。筑前福岡藩の儒者・貝原益軒が、和漢の古典をひもとき、自身84歳の見聞を加味して日常万般の健康法を説く。「精気をばもらさずして、ただしばしば交接すべし」(接シテ泄サズ)の金言は、あまりにも有名。
- 書 名:養生訓
- 著 者:貝原益軒
- 校 註:貝原守一
- 仕 様:文庫判(148 × 105 × 7.5ミリ)200頁
- 番 号:978-4-907511-58-6
- 初 版:2018年10月17日
- 定 価:895円+税
[著 者 略 歴]
貝原益軒〈かいばら・えきけん〉江戸前・中期の儒者。1630年11月14日、筑前福岡に生まれる。名は篤信。別号に損軒。薬学を学び、朱子学を奉じた。1714年8月27日歿す。享年85。著書に『黒田家譜』『筑前国続風土記』『大和本草』『慎思録』『大疑録』など。最も読まれた『養生訓』は、最晩年84歳の作である。
貝原守一〈かいばら・もりかず〉医学博士。九州帝国大学助教授。1911年10月30日、大牟田に生まれる。1944年12月24日、陸軍技師としてインドネシア・バンドン防疫研究所へ空路赴任途上、フィリピン・リンガエン付近で敵機の攻撃を受け戦死。享年33。著書に『細菌の歴史』。
[関 連 書]
- 勝海舟 氷川清話
- 渋沢栄一 雨夜譚
- 頭山満 大西郷遺訓
- 二木謙三 完全営養と玄米食
- 二木謙三 健康への道